2月11日に生まれました。

とうとう娘を授かりました。2月11日午前4時、約2300g という若干小さめな娘です。五体満足、生命力の強い娘です。
生まれて3時間後には普通に母乳飲んでましたからね。それもごきゅっごきゅっと擬音が立体化するぐらいの音を立ててね。どんだけお腹空いてたんだよおまえは。

予定日が2月21日だったので、都合10日早い降臨でした。当日の様子をダイジェストでまとめておきたいと思います。

陣痛

2月9日あたりからお腹が痛いとはいっていたような気がする。今までは娘が胃のあたりをお腹の中からガシガシ蹴ってた痛みだったのが、出産の準備を始めた子宮が徐々に収縮運動を始めたようで、その痛みが出て来たのではないかと。

出産予定日が21日だったのでのんびりかまえていたんですよね、夫的には。先日受けた両親学級では出産予定日に生まれる可能性は5%程度という話でしたし、初産なら予定日より早めに生まれるとも聞いていました。なので理屈上、いつ生まれてもおかしくはなかったんですが、10日も早いっていうのは想定しておらず、嫁が「もうすぐ生まれるかも」という言葉にも耳を貸さなかったですねぇ。いや、そもそも嫁はヘタレというか心配性というかすぐ大騒ぎする習性があるっていうのもありました。

2月10日、帰宅時にすでに不機嫌にうずくまって腹痛を訴えていまして。風呂入れろだの、飯準備しろだの矢継ぎ早に命令が下るのを笑顔で引き受けつつ。どう間違ってもまずく作れないはずのインスタントカレーを残念な風味に仕上げられておりまして二人黙って完食し、横になる嫁。腹痛(陣痛?)が来る度にメモ帳に時間を記入。産院から貰ったお産マニュアルを読むと、陣痛の周期が5分〜10分になったらお越し下さいとある。メモ帳の時間を見ると24時時点で30分間隔ぐらいだった。早めにいくと追い返されるらしく、どうせ行くならギリギリになって行きたい。とりあえず嫁には陣痛の周期が規定の感覚になったら起こして、といって就寝。

すると午前2時に叩き起こされる。曰く破水したとのこと。破水したということは胎児と下界とのパイプが繋がってしまった=病原菌やらなにやらが侵入可能になる=胎児に取って良くない、ということでこの条件でも産院に急行する指示があったのですね。なので、まずタクシー会社に電話してタクシーを回して貰いつつ、嫁は事前に用意していた産院お泊まりセットを玄関に引きずり、お出かけ用の服に着替え。おいらもさくっと着替えて荷物持ちとなって産院へと向かいました。着いたのは午前3時頃。

産院の受付から、出産用の部屋と通されました。嫁曰く破水してからの陣痛は半端なく痛かったらしく、かなり大声で「い”た”い”ーーーー!」と唸っておりました。担当して下さった助産師さんは私たちより随分若く小柄で凛々しく美しい女性だったのですが、その方が冷静にたんたんと嫁を分娩台に載せ、おいらを分娩室横の待合室へ追い出し、いろんな処置をして下さったようです。プロは凄いね。

助産師さん曰く「恐らく朝食の時間までには生まれると思います」といってまして。子宮口の開き具合で予測できるそうなんですけれども、そうするとだいたい朝7時くらいか、と。あと4時間もあるやんけ、どうしたろうかなと。待合室で寝ようにも嫁のうなり声で眠れそうにないし、自宅に帰っても朝7時に生まれるんだったらすぐ戻ってこなくちゃならんし。そうこうしているうちに助産師さんから、こちらに来て下さい、と嫁の側に椅子を置いて手招きされました。いやいやいやいや、おいら立ち会わないんですが。立ち会うつもりありませんから。嫁もそれ、了解してますし。といおうとしたが、なし崩し的に嫁の側で痛みに耐える姿を観賞?する羽目に。目の前で野獣のような雄叫びを聞かされるのはホント、往生しまっせ。

助産師さんは、朝食の時間に生まれるというから、そうすると今から4時間もあるんだしどこかのタイミングで席を外せるだろう、とたかをくくっておりました。するとですよ。3時半頃には「いきみ」が始まりまして、3時50分に出産しちゃったのね…。いきみなんて合計5回ですよ?5回いきんだだけですぽーんと娘、出て来ましたよ。ごく普通に、「おぎゃー」って泣きましたよ。

ぽかーんですよ。そんなに簡単に(いや嫁本人は大変だったとは思うんですが)生んじゃえるのかよと。出てくる数分前にもう1人の助産師さん(若い)とお医者さんがやってきましたが出番がないほどに最初の助産師さんが上手く立ち回っていました。

出てきた赤ん坊はすぐに母親のお腹に載せられて対面しました。臍の緒が繋がったままです。あれって捻れてるし太いしなんだかグロテスクでもあり美しくもあったりしたなぁ。その後ちょきんと臍の緒は切断され、赤ん坊は体重測定とお医者さんの診察のため別室へ連れて行かれ、おいらもそちらへ。分娩室では嫁のあと処理が行われるとのこと。

お医者さん曰く、特に問題ないでーす、と軽いタッチで診察されて体重計に載せられる娘。生まれてくるときから判ったいたけれど体重は2300gと若干小さめ。助産師さんが「抱っこしてみますか?」といわれたので即了承。家族で一番最初に抱っこしました。

私からするとやっぱりサルに見える娘ですが、他の人から見ると他の赤ん坊にくらべてしっかりした顔をしていると言われました。すでに人間ぽい顔をしているとのこと(妹たち曰く)。違いがよーわからんのですが、そんな風体だそうです。

5分ぐらいだったかな、抱っこタイムが終了し、娘は助産師に連れさられ待合室に戻りました。1時間後、処置が終わった嫁の元へ行き労っていると助産師さんが赤子を連れて登場。娘は小さいためか体温が低く、そのためさっきまで温めていたらしい。「おっぱいあげてみますか」というので試しにあげたらすぐに吸い付いて飲むこと飲むこと。母乳がすぐでない人や、母乳を飲むのが下手な赤ん坊がいるなか、そんなこと関係なく娘はごくごく飲んでいましたよ。身体小さいくせに生命力強!

そんな二人の様子を写メして両親、嫁親、妹達に送り、母子共に健康だよ、という胸を伝えました。朝も7時なり流石に疲れて眠くなったので、産院を後にし自宅へ戻り、その日は建国記念日で休みなのだけれど所属している会社は休みじゃないので会社にメールでさきに連絡しつつ、出社時刻になったら休む旨を連絡。それが9時。そうこうしているうちに、家族から問い合わせのメールや電話が来て対応してたら眠れず、結局2時間程度しか眠れなかったんだけれど、そのまままた産院へいって娘を抱っこしたりしてました。

生まれた日の出来事についてはこんな感じ。